March 20, 2013
里帰り。
帰国して都内にアパート借りてから、以前に比べれば格段に帰りやすくなった福岡の実家に、なんだかんだと理由をつけて帰っている。
どこにでもいそうな日本の平凡な一家。
家族や親戚は会社員か公務員ばかり。目立って羽振りがいいのもいないけど、食うに困っている親戚もいない。情熱大陸やソロモン流には縁のなさそうな人たち。医者や弁護士はいないし、自営業や商店主さえいない。
とはいえ、病気を抱えている者や一人暮らしが無理な老人はいて、処分に一悶着しそうなささやかな土地があったりはする。
サラリーマンとしてはそこそこうまくやり、社畜だノマドだ非正規だと穏やかじゃない世界から逃げ切りモードの父。子どもが独立してからは専業主婦で、ときどき狭い庭をいじっている母。
強いて言えば、いい年して独身で海外暮らしなんかしてた自分がちょっと異色だったかもしれないけど、それもブツブツ仕事の文句を言いながら、とりあえず東京にアパート借りたわけだし。
インターネットはつながっているけど、所詮メールかテキストメッセージくらいのもの。モバゲーにハマっている者はいないけど、ネットで買い物することもほとんどないし、たぶんfacebookのアカウントは持ってないか、持ってても腐らせてる。ネットに依存しているのは家族の中ではきっと自分だけ。スマホやパソコンがなくても困らない人たち。
電化製品はハイテクになり、車は低燃費になり、買い物するのはショッピングモールや「道の駅」になったけど、話題はもっぱら子どもや孫のこと。
* * *
どこにでもいそうな日本の平凡な一家。
ん?そうなのか。「普通」「平凡」「一般的」?
* * *
いずれにしても、時とともに移ろい行くあやういバランスの上の、今。溶けてなくなるあめ玉のよう。その寸暇を味わえる時に大事に味わっておきたくて、帰られる時は実家に帰ろうと思っています。またいつ、海外で暮らすことになるやもしれないしね。
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